🎨水に溶ける油絵具?! ホルベインDuoを使ってみたら、ペットと一緒に油絵が描けました。 | ぼわぼわブログ
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henlo~(-ω-)~
ぼわぼわのいぬのAyumi Takeuchiです!
ぼわ…もふもふで変な顔の尻尾コーギーをたくさん描いてます!(-ω-)(-ω-)(-ω-)
そしてこの記事は、噂の水溶性油絵具「ホルベイン デュオ Duo」を使ってコギを描いてみたレポートとなっております(-ω-)🎨
Threadsで知り合ったノザキさんの個展を見に、ギャラリーきのねさんを訪ねたことをきっかけに、デュオを知り…
画材に関してだけあまりにも財布の紐が緩すぎる私は、そのまま帰りにカワチ梅田店に寄り、まんまと買ってしまったのでした。
買ったからには、描いてお金を回収せねばなりませんね。画家なので…。。。(積み画材、ダメ絶対!)
MDFとキャンバス布を接着したものに、レッツペイントペイント(-ω-)
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私の油絵歴と、それをやめていたわけ
油絵未経験ではないのですが、最後に描いたのは10年ほど前となります。
高校の美術部で毎日ぺたぺたと描いていました。
しかし、その後わけあって美術と関係ない大学に進学してしまい、同時に油絵とはさよならしてしまいました。
美術室でなら机を汚そうが床を汚そうが壁を汚そうが誰も困らなかったのですが、フツーの家でそれはちょっとな、となったわけです。
そこだけなら単に絵を描かない言い訳レベルなのですが、大学などなどを卒業してから、いぬねこに恋をしてお迎えしてしまったため…。
あの強烈な臭いを彼らに強制しようとは、とても私には考えられませんでした。
拭き取れなかった絵具を舐めたりしても大変ですし。
ところが、デュオはその辺がクリアできているらしい!やった〜
確かめてみましょう!
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1日目 デュオの本領発揮
とりあえずチューブから出してみると…
おお、普段使っているアクリルガッシュ絵具よりむしろ、確かに油絵具っぽい!
美術部での青春が蘇ってくる!!!(おおげさ)
ただ、ちょっとサラッと「軽い」気はしますね。ふむふむ。この辺はちょっと水彩っぽいのか。
でもあきらかに、なんか「ネチャ…」としており、あくまで油です。
油絵具に水を加えるのにはかなり勇気が要りますが、説明書に力強く書いてあるので、そうします。
溶けた…。
こういうときなんで?と思った瞬間に調べてしまうのが理系心です。公式HPに仕組みが書いてありました。
https://holbein-shop.com/?mode=grp&gid=1792410
界面活性剤が入っているようです。理科でやったなあ〜。
水と油を乳化させて混ぜるマヨネーズの手法と同じですね。化学の力ってすげー
納得したところで、不思議な気持ちになりながらも普通に描いていきます。
まず驚いたこと。
本当に、全く、臭いがしない。
いぬほどではありませんが、かなり嗅覚が鋭い私でも気にならないのは相当無臭だと言えます。
どれくらい無臭かというと、アクリルガッシュよりも臭いがしない。びっくりした。
これには愛犬もにっこりですね!
油絵ブランク空きすぎなのであまり当てになりませんが、描いた感じも普通に油絵だと思います。(油絵ガチ勢的には、やっぱ油絵とはちょっと違うらしいけど)
一つ油絵ともアクリルガッシュとも違う癖があって、まず水分がアクリルガッシュと同じような速度で乾燥し、油絵具のみのネチャ…とした画面になります(パレットもね)。
そしてそれは完全に油絵具なので、それ以上は1日2日では乾きません。
油絵具が「乾く」とは蒸発のことではなく、化学反応であるためですね。
せっかちな私のために、反応を速めるメディウムがあるみたいなので早速注文してしまいました。
それはまた次の機会に。
乾かず全体がぬるぬるしてしまい、これ以上描き進められなくなったため、1日目は終了です。うん、この強制的にのんびりさせられる感じ、油絵だ。
水に溶けるので、お片付けもすごく、すご〜く楽です!
筆を油で洗わなくていいのがめちゃくちゃ良い!
というか、あの行程こそが自宅で描きにくい理由だったりしますからね。まず洗い用の油がくっさいし、汚れがよけい拡散するし…思い出してきた。。。
机とか手についた絵の具も水とか普通の洗剤で拭けば取れる!すげー!!
すぐに乾いて頑固汚れになってしまうアクリルガッシュよりも掃除しやすいんじゃないかこれ?!革命だ!!
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二日目 ちょっと臭うぞ
3日か4日かして、やっと画面が手につかないくらい乾いたので作業再開です。
重要事項。ここにきて、油絵の「あの臭い」がしてる!!!
1日目の最後には全くしなかったのに!
なんだろう、反応が進むと何か出てくるのか?!
また理系脳が暴れ始めましたが、置いておいて…。
とはいえ、本来の油絵具よりは遥かに臭いません。横に置いてたら臭うな〜程度(今回かなり小さい画というのもありますが)。
愛犬も別に大丈夫そうです。
なんかむしろ興味ありそうな感じさえする。舐めちゃダメだよ!
慣れてきたので普通に塗り進めました。
水で薄めると、描いている時は伸びがいいのに、水分が抜けると油の厚みのない「薄塗り状態」になるので、1日の作業許容量が増える気がしますね。(説明が難しい)
水を加えずに厚塗りすると、普通に油絵です。水じゃなくて専用の液体油で薄めることもできるようですが…。水で薄めるメリットの方を強く感じてしまってまだ試せてない。
これも次回に比較してみますね。
この日のリール
https://www.instagram.com/p/C-txA8gP1-s/
また、作業許容量に達して筆を入れられなくなったので中断。おやすみ〜
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3日目 完成!
かけた!
草原を練り歩くコギです(-ω-))))
売るからには何かバニッシュしたいのですが、大抵のワニスは描いてから半年乾かせ!!!とかせっかちには酷なことが書いてあって泣いてしまったので、これもホルベインさんが出してるラピッドワニスを選択。
これなら、手につかないくらい乾けば塗ってもいいらしいです。ありがてえ。
欲を言うならグロスじゃなくてマットタイプがよかったけど…要望出したら作ってくださるかな。
廃材で額縁を作る作家 清水さんから購入した額に入れました✨
よい!(お尻はみ出してるのは、わざと…わざとですよ…)
スペーサー付きなのが本当にありがたい!これから色んな額を彼に頼もうと思ってます🖼️
まとめ
デュオは総合的に言って、清潔さと油絵制作を両立させてくれる、最高の画材だと思いました!
専用のアトリエを用意できない色々な事情を持つ画家、特にペット飼いの方にとっては救世主なのではないでしょうか?!
本来の油絵具とはやはり微妙に違うのだと思いますが、私にとっては十分すぎる油絵感です。
しばらくはデュオでの制作を続けてみます。
またわかったことがあったらここに書きますね〜
それじゃまた! (-ω-)ぼわぼわのいぬをよろしくね